拠点代表者 理工学術院教授 柴田良弘

拠点代表者 理工学術院教授

柴田良弘

世界水準を実現するために、
早稲田大学オーシャン構想の
基本理念。

早稲田大学数物系では、現時点で突出する分野である、量子力学、量子数学、生物物理、流体数学、数値解析、流体機械などを背景に、多重スケール現象の解明のための数学解析・モデリング・数値解析に関する国際的、横断的な研究教育を行うコースを理工学術院博士後期課程に設置し、学内の教員による教育・研究のみならず、学生の留学、留学生の受け入れ、教員の交換による相互の授業、共同での研究指導、国際的な研究組織を構築し共同研究を行い、また世界一流の研究者による集中講義・研究発表及び学生の研究発表からなる国際ワークショップの早稲田大学での定期的な開催などを、欧米の協力校との連携のもと行う。

特に学生に対しては、横断的な講義を聴講するだけでなく、欧米協力校との共同での研究指導を受けさせ、さらに留学を通じて欧米の研究グループに属し国際的な共同研究などを行わせ、将来国際舞台に羽ばたく基礎を固めるなどの方法により、国際的・横断的に活躍できる研究力を高め、さらに学振のDC や学振のPD に積極的に応募させる。また優秀な研究を行っている学生にはRA などの奨学金を支給することにより学生に研究を将来にわたって行う社会的な基盤をも身に付けさせる。

このような方法により博士課程の学生への教育効果を格段に高め、多くの優れた研究論文を作成することに繋げる。また数学を中心に据えた、より正確なシミュレーションによる現象の予測、産業構造の構築などに活躍し、科学立国日本を理学の面から支え、人類の幸福に寄与する、国際的かつ横断的な背景をもつ優秀な人材を多数輩出する。

さらに教員は研究の基盤となる世界的に流通する教科書を発行する。また、科学技術のイノベーションを生み出す革新的技術の理学的基盤を築き、CREST や科研費などの外部資金を恒常的に獲得できる研究組織を確立する。

これらにより理学と工学の融合を理想とした理工学術院の教育・研究をさらに深化・発展させ、世界を自由に行き来する数物系の優秀な研究者・学生の中心地となり、早稲田大学オーシャン構想を実現する。